膀胱癌で最初に行われる治療は手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術)です。当院で手術はおこなっておりませんが、手術を終えて間もない患者さんに対する術後の治療や、再発の監視をおこなっております。
膀胱がん(表在性のもの)は、手術後に後療法をおこなわないとタイプによっては高率に再発してしまいます。その再発率は約70~90%といわれています。これに対して、BCG(結核菌)・テラルビシン・マイトマイシンといった薬剤を膀胱内に注入することにより、再発率を約半分に下げることができます。
当院では、これらの薬剤を使った膀胱内注入療法や、再発の有無を調べるための定期的な内視鏡検査をおこなっております。内視鏡検査に関しては、患者さんの負担の少ない軟性膀胱鏡(オリンパス社CYF-VA2)を導入しており、上皮内癌の診断に有用なNBI(狭帯域光観察)検査も可能です。